2015年 09月 27日
『恋の蜃気楼』第15話 |
・「インストラクターの焦り?」
安曇は、これまでのお見合い相手さんとの体験から、お見合申し込みをお気に入りリストに溜め始めた。
とにかく数を申し入れしないと、お見合いすら届かないと、決め実行に移していく。
それでも高垣さんは申し入れの相手が少ないという。
そんな中一番初めに高垣さんが推薦しながらも、お見合申し込みがペンディングになっていた秋月美紀さんがいる。その秋月さんを、お気に入りに入れたまま残していた。
プロフィールの姿見を気に入っていたからだ。
安曇は再度秋月さんへ申し入れして、スルーされたら、婚活を終わりにするつもりだった。
半年ほど続けて、きっかけも生じなければ、安曇が続けても結果は出ないだろうと読んだからだ。
お見合い申し入れを行うとき、高垣さんに秋月さんのことを聞いてみた、。
お見合い申し入れを打ち始め1週間ほどたった時、その秋月さんからも見合い申し入れさた通知が来た。
安曇は?だ。
可能性が薄い秋月さんから何故?
高垣さんにうかがうと、高垣さんから秋月さんへアプローチして段取りしたようだ。
高垣さんと秋月さんと何等かなやり取りがあったのだろうか、と思ったが。安曇の結果が出ないことから、高垣さんが多少焦っているのかなと、安曇は感じ取った。
安曇は申し入れのあったその晩受ける旨を会員ページでクリックし、一旦日時の申し入れを行った。
翌朝7時過ぎに、秋月さんからの日程調整が届いている。
時間的にはサポート会社はまだ業務を始めていないが、パソコン上の処理だろうか。安曇は即回答をパソコンから行い、最終時間調整を待つのみとなった。
動きが速いので可能性を期待している。
お見合いの日程が決まった、それから2週間ほど後だ。
秋月さんは婚活サポート会社からすれば顧客だ。その顧客が、サポート会社のスタッフのお願いを受けたのだろうか。ましてや秋月さんからお見合い申ししれを行っている。
安曇は、秋月さんとうまくいかなければ、この「婚活」のミッションを終了させようと思っている。
秋月さんの気持ちがないところへ、安曇は強引さを持ちこむつもりはない。
安曇はひと通り廻ったように感じている。この活動を展開しても、安曇が求めている結果には結びつかないのではないかと。
秋月さんは、婚活サポート会社に登録して、高垣さんから初めて紹介された相手で、写真を一目見て、安曇は気に入りその気になったのだが、なぜか紹介しておきながら、ダメ出しをされてしまう。
その後安曇はお見合いをするが、縁がない。
そして、男がお見合いを申し入れた相手からはスルーされるか、断られるかだ。
結婚は唯一の相手である。決して複数名ではない。そういう意味では唯一、一人の出会いがあれば十分なのだが。
その相手が秋月さんなのだろうか。男は縁を願って期待する。
当日夕方に秋月さんとお見合い。
サポート会社の方に紹介され、ホテルの喫茶店へ。
秋月さんはすでに慣れた感じで、これまでも多くの相手と見合いしてきたのだろう。
ところで、秋月さん写真とは随分年が違う。あの写真は何年前の写真だったのだろう。と安曇は思った。
さて話を始めるが、どうも乗り気ではないことが感じる。
彼女たちはどのような男性を求めているのだろう。それを安曇は思う。単にインスピレーションを感じ取っているのか、様々な読みがあるのか。
それにしても、さほど良い男に出会う期待を思えるほど、男性は余っているのだろうか。
すでに秋月さんを見るからに年相応か、また以上だ。
その安曇自身はどのように見えているのだろう。
お付き合い程度に話題が進み、そしてあっさりと時間が来た。
そこでお別れだ、縁がなかったと男は感じた。
家に帰りパソコンを確認すると、そこには縁がなかったと表示されていた。
会うまでのイメージと違って、実際会って秋月さんに執着したわけではない安曇は、「このへんで婚活も終りだな」と思った。
これ以上続けていても、結果は得られないだろうとい実感が頭にあった。
安曇にとって、「婚活は結果出ず」で終わった気がした。
・「ぶれる?」
安曇は「婚活」を振り返り、もともと「恋」を求めて始めたものが、いつしか「結婚」が目標になってしまっていないかと振り返る。
「恋」をしたければ、「婚活サポート会社」のフォローを受けること自体が間違っていないかと思う。
では安曇はどこで「恋」を見つけるのだろうか。
身の回りにはそれらしい女性はいない。
友人は「趣味」の範疇から見つけたほうがいいという。「婚活サポート会社」は場違いではないかと。
確かにこれまで会ってきた女性と「恋」が芽生えるのだろうかと懐疑的になる。
だがどこで出会っても「恋」が芽生える場合もあるだろうとも思う。
ところが交際が成立するのは相手が「交際してみたい」と思うかどうかである。さらにその動機が、安曇の「恋」することと重なるのかの条件がある。
そんなことを考えると安曇の想いは絶望的に遠いのではないかと思われてくるのだった。
ややもすれば「恋」を忘れ、「結婚」が目的になってしまう可能性もある。
安曇はここで自分自身が何をしたいのか、そのために時間を費やしている自分自身を見つめていた。
安曇は、これまでのお見合い相手さんとの体験から、お見合申し込みをお気に入りリストに溜め始めた。
とにかく数を申し入れしないと、お見合いすら届かないと、決め実行に移していく。
それでも高垣さんは申し入れの相手が少ないという。
そんな中一番初めに高垣さんが推薦しながらも、お見合申し込みがペンディングになっていた秋月美紀さんがいる。その秋月さんを、お気に入りに入れたまま残していた。
プロフィールの姿見を気に入っていたからだ。
安曇は再度秋月さんへ申し入れして、スルーされたら、婚活を終わりにするつもりだった。
半年ほど続けて、きっかけも生じなければ、安曇が続けても結果は出ないだろうと読んだからだ。
お見合い申し入れを行うとき、高垣さんに秋月さんのことを聞いてみた、。
お見合い申し入れを打ち始め1週間ほどたった時、その秋月さんからも見合い申し入れさた通知が来た。
安曇は?だ。
可能性が薄い秋月さんから何故?
高垣さんにうかがうと、高垣さんから秋月さんへアプローチして段取りしたようだ。
高垣さんと秋月さんと何等かなやり取りがあったのだろうか、と思ったが。安曇の結果が出ないことから、高垣さんが多少焦っているのかなと、安曇は感じ取った。
安曇は申し入れのあったその晩受ける旨を会員ページでクリックし、一旦日時の申し入れを行った。
翌朝7時過ぎに、秋月さんからの日程調整が届いている。
時間的にはサポート会社はまだ業務を始めていないが、パソコン上の処理だろうか。安曇は即回答をパソコンから行い、最終時間調整を待つのみとなった。
動きが速いので可能性を期待している。
お見合いの日程が決まった、それから2週間ほど後だ。
秋月さんは婚活サポート会社からすれば顧客だ。その顧客が、サポート会社のスタッフのお願いを受けたのだろうか。ましてや秋月さんからお見合い申ししれを行っている。
安曇は、秋月さんとうまくいかなければ、この「婚活」のミッションを終了させようと思っている。
秋月さんの気持ちがないところへ、安曇は強引さを持ちこむつもりはない。
安曇はひと通り廻ったように感じている。この活動を展開しても、安曇が求めている結果には結びつかないのではないかと。
秋月さんは、婚活サポート会社に登録して、高垣さんから初めて紹介された相手で、写真を一目見て、安曇は気に入りその気になったのだが、なぜか紹介しておきながら、ダメ出しをされてしまう。
その後安曇はお見合いをするが、縁がない。
そして、男がお見合いを申し入れた相手からはスルーされるか、断られるかだ。
結婚は唯一の相手である。決して複数名ではない。そういう意味では唯一、一人の出会いがあれば十分なのだが。
その相手が秋月さんなのだろうか。男は縁を願って期待する。
当日夕方に秋月さんとお見合い。
サポート会社の方に紹介され、ホテルの喫茶店へ。
秋月さんはすでに慣れた感じで、これまでも多くの相手と見合いしてきたのだろう。
ところで、秋月さん写真とは随分年が違う。あの写真は何年前の写真だったのだろう。と安曇は思った。
さて話を始めるが、どうも乗り気ではないことが感じる。
彼女たちはどのような男性を求めているのだろう。それを安曇は思う。単にインスピレーションを感じ取っているのか、様々な読みがあるのか。
それにしても、さほど良い男に出会う期待を思えるほど、男性は余っているのだろうか。
すでに秋月さんを見るからに年相応か、また以上だ。
その安曇自身はどのように見えているのだろう。
お付き合い程度に話題が進み、そしてあっさりと時間が来た。
そこでお別れだ、縁がなかったと男は感じた。
家に帰りパソコンを確認すると、そこには縁がなかったと表示されていた。
会うまでのイメージと違って、実際会って秋月さんに執着したわけではない安曇は、「このへんで婚活も終りだな」と思った。
これ以上続けていても、結果は得られないだろうとい実感が頭にあった。
安曇にとって、「婚活は結果出ず」で終わった気がした。
・「ぶれる?」
安曇は「婚活」を振り返り、もともと「恋」を求めて始めたものが、いつしか「結婚」が目標になってしまっていないかと振り返る。
「恋」をしたければ、「婚活サポート会社」のフォローを受けること自体が間違っていないかと思う。
では安曇はどこで「恋」を見つけるのだろうか。
身の回りにはそれらしい女性はいない。
友人は「趣味」の範疇から見つけたほうがいいという。「婚活サポート会社」は場違いではないかと。
確かにこれまで会ってきた女性と「恋」が芽生えるのだろうかと懐疑的になる。
だがどこで出会っても「恋」が芽生える場合もあるだろうとも思う。
ところが交際が成立するのは相手が「交際してみたい」と思うかどうかである。さらにその動機が、安曇の「恋」することと重なるのかの条件がある。
そんなことを考えると安曇の想いは絶望的に遠いのではないかと思われてくるのだった。
ややもすれば「恋」を忘れ、「結婚」が目的になってしまう可能性もある。
安曇はここで自分自身が何をしたいのか、そのために時間を費やしている自分自身を見つめていた。
by k2675
| 2015-09-27 10:10
| 恋の物語